あなたは私の好きなひと｜あや／山口下関ちゃんこ

あなたの着るものが変わって

いつか夏の来ているのを知った

老いた犬がものうげに
私たちをみつめる午后

ひとっ子ひとりいない美術館へ

古いインドの細密画を見に行こう

菩提樹の下で抱き合う
恋人たちはきっと

私たちと同じくらい幸福で不幸だ

あなたは私の好きなひと

死ぬまで私はあなたが好きだろう

愛と違って好きということには

どんな誓いの言葉も要らないから

私たちは七月の太陽のもと美術館を出て
冷たい紅茶で渇きをいやそう

忘れてた！ごきげんよう、あやです
7月が来ると、谷川俊太郎の
この詩が思い出されます😌

好きなひとって恋愛にかぎらなくて
よく行くお店の店員さんもそう
家族だったり友達だったり
一緒に働いてる人とか

季節がめぐるのと一緒に
少しずつ変わっていくはずの
好きなひとの姿をせめて

自分の目に焼き付けた分だけでも
いつまでも覚えていられたら
どんなに幸せかと思います

それじゃ、またこんど！！